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バイオフィルムについて①

投稿日:2017年5月31日

カテゴリ:スタッフブログ

お口の中の粘りや歯の表面のヌメリを感じた事はないでしょうか?ヌメリの正体、それは『バイオフィルム』と呼ばれる物です。

台所やお風呂場のヌメリはバイオフィルムによるもので微生物の皮膜(フィルム)で覆われており、ヌルヌルとしています。あのヌメリがお口の中にも出来るのが『口腔バイオフィルム』と呼ばれるものです。

 

口腔バイオフィルムとは、お口の中の様々な微生物が自分の周りに「独自の物質を合成」して互いにエネルギーのやりとりや、遺伝子の交換などをして生存や増殖が有利になるようにコントロールしながら結合した微生物の皮膜(フィルム)で覆われ、バイオフィルムは微生物の「仲良し集合住宅」の事で、この皮膜は増殖し成熟する事で外からの攻撃に対して頑丈な要塞へと変化していきます。

バイオフィルムは3日程経つと歯周病原性を発揮するようになると言われています。

 

台所やお風呂場のヌメリはそう簡単には落とせませんよね?

口腔バイオフィルムも厄介な事に、お口の中は温度・栄養的にも増殖にうってつけな環境であり、さらに、歯は皮膚や粘膜のように剥がれ落ちるない為に定着・成長しやすいのです。皮膜はバリア機能を持っているために唾液などでは簡単には洗い流される事はありません。

 

歯にへばりついたバイオフィルムに対抗する最も効果的な方法は、歯ブラシなとで機械的に破壊して取り除く事です。

しかし、ご家庭での毎日の歯磨きだけでは磨き残しなど、歯ブラシの届きにくい所には一部が残ってしまい、それを基にまた増殖を続けます。

 

そこで、定期的に歯科医院でセルフケアでは難しいところを、プロによるクリーニングを受けて頂き、お口の中の細菌をリセットする事が大切なのです。

 

鹿児島市 歯科医院 ながやまデンタルクリニック

                       歯科衛生士  池ノ上