歯周病と糖尿病について⑤
投稿日:2017年11月18日
カテゴリ:スタッフブログ
糖尿病と関わりのある歯周病ですが、どんな病気かしっていますか?
ここにチェックリストがあります。なにか当てはまる症状はありませんか?
Q1.口臭が気になる
Q2.ブラッシングの時、歯ぐきから出血する
Q3.硬いものを噛むと歯に響く
Q4.歯肉が赤く腫れている
Q5.歯がぐらつく
Q6.歯によく食べ物がはさまる
Q7.朝起きた時、口の中がねばつく
Q8.歯が浮いているような感じがする
Q9.歯ぐきが下がったような気がする
口臭、出血、響く、腫れる、ぐらつく、物がはさまる…など、いろいろな症状がありますが、
どれも歯周病の患者さんが訴える症状の1つになります。
みなさんも『歯周病』という言葉はよく耳にした事があると思いますが、どんな病気か?と聞かれると、実際には分からない方も多く、『歯ぐきの病気』と思っている方も多いのではないでしょうか。もちろん、歯周病は歯ぐきにも症状が現れますが、それだけではありません!
歯周病は、顎の骨が溶けてしまう病気なのです。
顎の骨が溶ける???一体何の事かなと思う方も多いでしょう。
歯は上顎と下顎の骨の中に、1本1本埋まっています。顎の骨(歯槽骨)は歯を支えている土台になるもので、その土台になる自分の体の組織が破壊されてしまうというとても怖い病気です。
初期の頃から自覚症状もありますが、痛みもあまりなかったり、生活に支障がない事も多いので、そのままにしていて気付かないうちに進行していき、気付いた時には重症になって機能を失い、最悪、歯を失うということになってしまいます。
そして、歯周病は決して『治る』ということはありません。一度、失ってしまった組織は元に戻るということはありません。
歯周病は軽度~重度の患者で成人の約8割が罹患していると言われており、糖尿病も『国民病』と言われていますが、歯周病も『国民病』と言われています。
糖尿病は生活習慣病の1つでしたが、歯周病は生活習慣病なのでしょうか?それとも感染症なのでしょうか?
答えは…生活習慣病でもあり、感染症でもあります!
・歯周病菌が口の中に感染する事によっておこる感染症
・歯磨き、食生活、喫煙、ストレスなどの生活環境が密接に関与する生活習慣病
この、歯周病と糖尿病が全身に様々な影響を及ぼし、2つの病気がお互いに悪化要因となっているのです。
糖尿病の人は歯周病になりやすく、歯周病があると血糖値が高くなり易いことから、糖尿病と診断されたのをきっかけに歯周病が見つかったり、逆に歯医者で歯周病と診断されたのをきっかけに糖尿病が見つかる事もあります。
どちらの病気も、早期発見して治療を開始するかで予後は違ってきます。なので、検診を受けるという事はとても大切です!
鹿児島市で歯科をお探しの方は、ぜひ、ながやまデンタルクリニックまでお気軽にご相談下さい。
歯科衛生士 池ノ上
■ 他の記事を読む■