どうして食品は便として排出されるのだろう?②

投稿日:2018年5月12日

カテゴリ:スタッフブログ

今回は私たちが摂取した食品をどんな臓器がどのようにして食品から消化・吸収して便を形成していくのかお話してみます。

 

☆消化&吸収

 

・口→食道→胃→十二指腸

消化の過程を臓器ごとにみていくと、まず口腔内で食品が咀嚼によって分解され、唾液と混和され、もはや食品とは呼べない食塊となって嚥下され、咽頭から食道内に運ばれます。

食道では蠕動運動により下方に移送されて、食塊が胃内へと運ばれます。胃内では液体物と個体物の移送が異なり、固形の食品は、胃内に入ることが刺激になって胃液が盛んに分泌されます。胃の蠕動収縮運動により胃液と攪拌して破砕されます。もはや、食品と呼べないドロドロとした粥状物に変化します。それにより、固形物が胃の狭い出口の幽門を通過して少量ずつ次の十二指腸へと排出されます。

 

 

・小腸

小腸は、十二指腸、空腸、回腸からなる臓器です。

十二指腸には主たる消化液である膵液と、胆汁が分泌されます。その後、小腸の蠕動運動によって食物を移動させながら消化酵素や重炭酸を含む消化液と混和され分解されます。小腸の粘膜上皮においても消化酵素による膜消化が行われています。こうして分解により小分子化された食品に含まれる栄養素のほとんどと、水分の大部分が小腸によって吸収されます。食物繊維や吸収されなかった食品残渣と残りの水分は大腸へと送られます。

 

 

・大腸

大腸は、盲腸、上行結腸、下行結腸、S状結腸、そして直腸、肛門に至ります。

大腸では栄養素の吸収はほとんど行われず、主に水分と塩類の再吸収が行われています。

回盲弁から結腸へと送られた食物残渣と水分は内容物をゆっくりと移送させて、流動状から半固形状、そして固形状の便が形成されていきます。収縮運動と蠕動運動を繰り返してゆっくりと便を固形化しながら移送して、直腸へと運ばれ伸展刺激から便意が生じて排便が行われます。通常は、24~72時間後に食品が便として排出されます。

大腸には大量の細菌が生息していて、体に不都合となる状態を防ぎ、大腸環境を保全していると考えられています。

 

食品の便への変遷は、食品栄養素の消化液による分解(少分子化)と、水分も含めたその吸収によりなり、便の形成とその形状(水様、泥状、固形)は、大腸における水分吸収に影響されています。

 

私たちの体は臓器ごとにそれぞれの役割で消化・吸収をし、生命維持に必要な栄養素を摂取し体に不要な物は排便で体外に排出しています。

『食べ物を食べる』という24~72時間の食物の体内の旅は、一つ一つの臓器の驚くべき働きにより成り立っています。私たちの体って本当にすごいですよね!

 

食事なんて毎日当たり前の事であまり気にもとめてこなかったですが、消化・吸収の過程のどこかに異常をきたすと生命活動に支障が出てしまいます。

咀嚼から、自分は本当にかめているのか?と調べてみると、意外に早食いだったり、噛み合わせや筋力の低下などの機能的な部分で食物を破砕、分解がうまくいかず食塊形成がうまくできずに丸飲みになってしまっているケースも少なくありません。

もしかすると、『噛めている』という方も咀嚼機能検査を受けてみると『噛めていない』という結果が出るかもしれません。

 

自分の体を知るという事は、自分の体を大事にする事にも繋がるのです!

 

 

参考文献:新・口腔の生理から?を解く

 

ながやまデンタルクリニックでは咀嚼機能検査も行っております。

鹿児島市で歯科をお探しの方は、ぜひ、ながやまデンタルクリニックまでお気軽にご相談ください。

 

歯科衛生士 池ノ上