寝起きに歯や顎が痛みを感じる原因とは?
投稿日:2023年4月3日
カテゴリ:スタッフブログ
寝起きに歯や顎が痛みを感じる原因について
鹿児島の歯医者「ながやまデンタルクリニック」の歯科衛生士です。
朝が目が覚めた時に歯や顎に痛みや違和感を感じる、または口が開けづらいなどの症状はありませんか?起床時にそのような症状が頻繁に起こる場合は、何かしら問題が起こっているかもしれません。
今回のブログでは、起床時に歯や顎に痛みを感じる原因についてお話したいと思います。起床時に歯や顎に痛みを感じる場合は下記のことが原因かもしれません。
睡眠時の歯ぎしり・食いしばり
起床時に歯や顎に痛みを感じたり、口が開けづらい場合、睡眠時の歯ぎしりや食いしばりが原因となっていることが多いです。歯ぎしりや食いしばりは主にストレスや癖などをはじめ、つめ物の不適合や咬み合わせの不調によって起こります。
睡眠時の歯ぎしりや食いしばりは無意識のため、体重の2~5倍というとても強い力が歯や歯茎、顎にかかります。そのため、起床時に歯や顎が痛みを感じたり、場合によっては頭痛やこめかみ部分が痛みを感じるということもあります。
また、頻繁に歯ぎしりや食いしばりをする場合は歯やつめ物が欠けたり、歯根破折などのリスクがあります。歯根破折は多くのケースで抜歯となるため、特に注意が必要です。歯科医院では、睡眠中に装着するマウスピースの作成や必要に応じて咬み合わせを調整することで歯ぎしり・食いしばりを抑制し、起床時の歯や顎の痛みの緩和、歯の損傷を防止します。
虫歯や歯周病になっている
寝起きの際に歯や顎が痛みを感じる方は、虫歯や歯周病が原因になっている場合があります。虫歯が歯の内部にまで進行して神経が炎症を起こすと、何もしない状態で強い痛みを感じるため、注意が必要です。また、虫歯・歯周病は重症化すると、将来的に歯を失う可能性が高くなりますので、痛みや違和感を少しでも感じた場合はできるだけ早めに歯科医院にて検査を受けましょう。
副鼻腔感染症
寝起きに上顎の奥歯周辺が痛み感じる場合は、「副鼻腔感染症」の可能性があります。副鼻腔感染症は歯自体に問題はありませんが、膿を含んだ鼻水が副鼻腔に蓄積するため、奥歯の神経を圧迫して痛みを感じます。虫歯がないのに上顎奥歯が痛み場合は、副鼻腔感染症の可能性が高いです。
副鼻腔感染症と診断された場合は、歯科医院や耳鼻咽喉科にて処方してもらった抗生物質を服用し、炎症を抑えましょう。
睡眠時時の体勢
うつ伏せをはじめ、顎や頬がベッドや腕に接触した状態で寝ている場合は、長時間歯や顎に力がかかるため、寝起きに痛みを感じる場合があります。
お口の片側だけが痛みを感じる場合などは睡眠時の姿勢が問題の可能性があります。思いあたる場合は、睡眠時の体勢を改善することで痛みや違和感が解消されます。
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