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根面う蝕(大人虫歯)になりやすい人とは?

投稿日:2023年8月17日

カテゴリ:スタッフブログ

根面う蝕(大人虫歯)になりやすい人について

根面う蝕(大人虫歯)になりやすい人

鹿児島の歯医者「ながやまデンタルクリニック」の歯科衛生士です。

近年では、予防への意識が高まったこともあり、子供の虫歯は少しずつ減少傾向にあります。しかし、その一方で大人虫歯(根面う蝕)の増加が懸念されています。

今回のブログでは、中年~高齢者がなりやすい大人虫歯(根面う蝕)いついてお話したいと思います。

大人虫歯(根面う蝕)とは?

大人虫歯(根面う蝕)とは、歯と歯茎の境目や歯の根の部分にできる虫歯のことです。

歯根部分はエナメル質がなく、象牙質のみで形成されているため、虫歯リスクが高く、さらに進行も早いという特徴があります。歯根部分は本来、歯肉に覆われているため、虫歯になりにくいのですが、加齢や歯周病、ブラッシングなどが原因で歯茎が下がり、象牙質の部分が露出してしまうため、特に中年~高齢者に多い虫歯となります。

大人虫歯(根面う蝕)リスクの高い人の特徴

①歯周病が進行している

歯周病が進行すると、歯茎や歯槽骨(歯を支える骨)などの歯周組織が少しずつ溶かされてしまいます。歯槽骨が溶かされると歯の動揺が大きくなり、さらに歯茎が下がってしまうため、歯根部分が露出して根面う蝕のリスクが高まります。

②虫歯になりやすい

虫歯リスクには個人差があるため、元々虫歯になりやすい人は根面う蝕のリスクも高いといえます。お口の中につめ物・かぶせ物が多い場合は、つめ物・かぶせ物と土台の歯との間に生じた隙間から細菌が侵入しやすいため、根面う蝕のリスクが高くなります。

③ブラッシングの力が強い

歯磨きの際にゴシゴシと強く磨く方は注意が必要です。特に歯と歯茎の境目は汚れが蓄積しやすいため、力いっぱい磨きがちですが、あまり強くブラッシングをすると、歯茎が少しずつ削られてしまいます。その結果、歯茎が下がって歯根部分が露出するため、根面う蝕のリスクが高まります。

④歯ぎしり・食いしばりの癖がある

歯ぎしりや食いしばりは、歯をはじめ、歯茎や歯槽骨などの歯周組織に大きな負担がかかります。そのため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は歯の欠けや割れ、歯槽骨や歯茎の退縮を引き起こすリスクが高くなります。歯茎が退縮すると、歯根部分が露出するため、根面う蝕にもなりやすくなります。

⑤歯茎が下がっている

個人差はありますが、加齢と共に歯茎は下がってしまいます。そのため、中年や高齢者の方は根面虫歯になりやすい傾向があります。

上記のように大人虫歯(根面う蝕)は様々な原因によってリスクが高くなります。大人虫歯(根面う蝕)は歯冠部分にできる虫歯に比べて気づきにくく、進行しやすいため、抜歯リスクも高くなります。大切な天然歯を少しでも多く維持するためにも、日頃から上記の項目に気をつけ、予防に取り組みましょう。

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