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むし歯が治らないのはなぜ?②

投稿日:2017年4月17日

カテゴリ:スタッフブログ

今回は歯の発生過程からなぜむし歯が治らないのかお話します。

エナメル質は歯の萌出前にエナメル芽細胞によって外側に添加する形で形成されます。

一方、象牙質は象牙芽細胞によって内側に、セメント質はセメント芽細胞によって外側に作られます。

エナメル芽細胞はエナメル質の完成後には失われるため、エナメル質はいったんできあがってしまうと全く再生しません。

セメント芽細胞は歯根膜(歯を支える骨と歯の間にあるクッションの役割をしている繊維)がなくなった部分では失われるため再生しません。

象牙質はむし歯で露出したとしても内側に作られ外側には作られません。

このように脱灰や実質欠損が生じ破壊が進んだとしても、欠損部に歯の構造を復元する治癒は起こり得ないのです。

 

このようなことからむし歯は自然治癒の起こらない病気です。

定期的に歯科医院受診をし、むし歯を作らないよう予防に努めましょう!

 

                  歯科衛生士  北野

 

              参照文献:口腔の生理からどうしてを解く