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院内勉強会~歯ブラシと歯磨剤について~歯磨剤編

投稿日:2017年9月9日

カテゴリ:スタッフブログ

前回は、歯ブラシについてお話しさせて頂きました。今回は歯磨剤(歯磨き粉)についてお話しします。

 

歯ブラシと同様に、歯磨剤もドラッグストアなどでいろんな種類のものが市販されていますよね。

みなさんは歯磨剤を選ぶ時、どのような理由で選ばれているでしょうか?

 

表示を見てみると、むし歯予防、歯周病予防、口臭予防、知覚過敏用、ホワイト二ング効果のあるものもあり、どの効果を期待するかで選ぶ歯磨剤も変わってきます。

 

歯磨剤は薬事法で化粧品と医薬部外品に分けられ、基本成分で作られているものは化粧品、基本成分に薬効成分の入った物を医薬部外品としています。

 

 

 

むし歯予防には、フッ素入りの歯磨剤が適しており、薬効成分としてはフッ化ナトリウムやモノフルオロリン酸ナトリウムが入っています。

歯磨剤に含有して良いフッ素濃度が2017年より、1000ppmから1500ppmまで含有して良いという事になりました。

歯科用の歯磨剤には含有濃度が表示あるのですが、市販で売られているフッ素入の歯磨剤にはほとんどの商品に含有濃度が記載してない事が多いようです。実際にはどの程度入っているか分からない事も多いので、効果を期待するなら表示がしっかりしてある歯科専用の物が良いと思います。

 

 

歯周病予防には、殺菌作用、抗炎症作用、組織修復作用、血行促進作用のある成分などが入っています。

特に、今まではバイオフィルムには表層のバリアのおかげで中に薬が届かないと言われていたのですが、バイオフィルムの中にも浸透して殺菌作用のあるIPMP(イソプロピルメチルフェノール)が配合されている歯磨剤も出て来ました。

 

歯磨剤には研磨剤が含まれている事が多いですが、歯磨剤が含まれてないジェルタイプの歯周病予防の物もあります。

 

 

 

歯茎が下がったりして象牙質が露出するなどして歯がしみる(知覚過敏)方には、象牙質の小さな穴を塞いでくれる役割がある硝酸カリウムなどの薬剤などが含まれており、歯がしみるのを緩和してくれる歯磨剤も出ています。

フッ素配合の物も多く、フッ素も歯のしみには有効とされています。

一緒に歯周病予防やホワイトニング効果のあるものもあります。

ホワイトニング後の一時的な歯のしみにも効果があると言われています。

 

 

 

ホワイトニング効果のある歯磨剤も出ており、お茶やコーヒー、ワインなどの食品をよく摂られる方は歯に着色がつきやすくなってしまったりします。

昔ながらの研磨剤たっぷりの歯磨剤もありますが、弱アルカリ性で汚れを浮き上がらせ、歯質より柔らかい粒子の研磨剤で丁寧に磨く事でステインを除去してくれ、フッ素配合で歯の再石灰化を促進して、むし歯の発生と進行を予防し白い歯を保ってくれる製品などもあります。

 

 

 

あともう1つ。

歯磨剤には様々な味があります。

実際に使ってみて、自分の好みでない味の場合もあります。後味のスッキリするもの、ハーブなどを使用したリラクゼーション効果のあるものなど、自分の味覚にあった物を使うのも、歯磨きをする楽しみの1つになったりする事もありますよね。

 

最後に、歯磨剤も効果を期待するあまり、たくさん付けすぎてしまうとお口の中が泡だらけやサッパリしてしまって磨けていないのに磨いたつもりになってしまったりする事もあります。

歯ブラシの先にちょっとつけるなど、その歯磨剤の適量を使用する事をオススメします。

 

 

今まで何となく使っていた歯磨剤も、これだけの種類があり、どんな効果を期待するかで歯磨剤を選んでみてはいかがでしょうか?

 

毎日歯磨きをする中で、面倒臭い歯磨きも歯ブラシや補助用具、歯磨剤などのツールを変えてみたりする事で、何か楽しみに繋がる事が実感できるともっともっとお口の中の事にも興味が出てくるのではないでしょうか?

 

私たちのちょっとしたお話からでも、患者さんにご自身の体の事に少しでも興味を持ってもらいみなさんの健口へのお手伝いが出来ればと思います!

 

 

鹿児島市で予防歯科をお考えの方は、ぜひながやまデンタルクリニックへお気軽にご相談下さい。

 

 

歯科衛生士 池ノ上